生き抜く人々 (1994年、バッタンバン州)

 ちょうど25年前、西部バッタンバン州の中心部から、タイ国境のパイリン方面に30キロほどいった場所の風景です。

 乾季は政府軍、雨季はポル・ポト派となる地域でした。そしてここに住む人々は、長男は政府軍に、次男はポル・ポト派に入れるのが一般的でした。家族さえも立場を分かつーーというよりは、内戦を何とか生き延びようする庶民の知恵でした。

 この近く、38キロ地点が政府軍の砲撃拠点でした。砲撃の方向やタイミングは、地元出身の兵士たちが家族や知人を思ってもたらす、さまざまな情報により「調整」されていたと思われます。

 ポル・ポト時代から同派の消滅までを数えれば20年余り。殺りくの一方で営まれてきた、たくましい暮らしの息吹を感じる一枚です。

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小市琢磨

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Takuma KOICHI
プノンペン在住。所有の写真から、「ちょっと昔」のカンボジアの様子を紹介します。急速に成長するこの国の歩みを写真でたどります。
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