結婚について その2

 今やAI(人工頭脳)は、誰でも知っている言葉となった。が、製作にあたった女性科学者が、男女の脳の差がありすぎて、一つの人工知能に絞れないと言っている。

 機能の違う2つの人工知能、「男」「女」ができるということだ。

 だとすれば、遠からず人工知能を持った夫や妻も出てくるということか。

 自分で好みのデータを入力し、完璧なパートナーと暮らせる……。飽きたり、嫌になったりすれば、データベースを入れ替えるだけで離婚の必要もない。

 男性諸君は、美しく、従順で、絶対怒らない、嫌みなど言わない、いつでも受け入れてくれる妻を持てる。容姿だって変更可能であろう。まさにヘブン。

 女性は夫として、愚痴を言わず、せっせと働き、体力を気にせず、こちらの都合で夜の営みも自由自在……。歯磨き粉のフタを、毎朝いちいち閉めろと言わなくてもいい「男性」を持てるであろう。出産だって計画的に実行できるはずだ。

 リスクなし。投資しただけの価値のある結婚ということになる。婚活の必要もない。ただし、お金がなければメンテナンスもできないわけで、その辺はお金がないと結婚できないという基本構造は変わらない。

 数年前のドラマ、「絶対彼氏」(主演:速水もこみち)でもあったように、「どうせデータだから、言うこと聞いているんでしょ」「愛とは違うじゃないの」と、なるのも明白である。このドラマは、AIが「愛」を学習して彼女の犠牲になり、オーバーヒートして壊れてしまうのではあるが。

 ドラマはあくまでも「彼氏」。結婚には言及していない。

 では、結婚とは何なのか。改めて考えさせられる。スイッチ一つで、いびきが止められるといいのに……と夫の顔を眺めながら考える。

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HANAKO

在カンボジア歴5年。東南アジアや米国など海外在住歴は10年以上。日系企業で営業のキャリアを積んだのち、遅めの結婚。バブル時代にならした審美眼と選球眼で、バブルのプノンペンの女性たちにエールを送る。不定期連載。

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